大阪の淀屋橋といえばオフィス街というイメージが強い街ですが、御堂筋にある淀屋橋・大阪ガスビル本社の裏手に御霊神社はあります。御霊神社は古来、旧摂津国津村郷の産土神として、多くの氏子さんに崇められ、浪速の氏神として、特に厄除け・縁結びの神様として知られています。
船場言葉の御寮人[ごりょんさん](商家の若奥様)と語呂が似ているところから、御霊さんや御霊はんと親しみを持って呼ばれ、崇敬され、地元で大変親しまれています。毎月1日、15日に行けば、数量限定で神社でお清めの塩を授与してもらえます。
大阪三十三ヶ所観音参りの三十三番礼所
西国三十三ヶ所霊場めぐりにならって、大阪にも寛文年間に三十三か所観音参りがつくられました。一番札所、梅田の太融寺から時計回りに、第三十三番札所である御霊神社までの寺社をめぐることで、西国三十三ヶ所を遍路した同じご利益があるされています。現在も毎年11月3日には、参拝者が大勢訪れています。
現在、儀式殿改修工事も為、受け付けていませんが、工事が終われば、結婚式も挙げることが出来ます。
御霊神社のお祭りと神事スケジュール
御霊神社のお祭りごとと神事は1月1日の歳旦祭に始まり、12月31日の春待月大祓式で終わります。6月には大祓式の茅の輪くぐりという半年間のけがれをはらい清める神事が執り行われます。
茅の輪の材料には浄化と魔よけの力を持つとされるアシなどの水草が使われ、神職が手作業で束ねて約2・5メートルの輪を制作し、可能な限り青々とした輪をくぐってもらおうと、大祓式までに何度か作り直しているようです。
この近くの会社で働いていた時は、毎朝の日課でお参りしてから行っていたので、梅雨の時期の茅の輪めぐりは夏本番にむかっていくななどと季節の移り変わりを感じていました。
7月の夏祭り、10月の秋祭りの際は境内や外に露店がならび、都会の子供たちの楽しみにもなっています。出囃子や笛太鼓など夏祭り前には会社にいると練習している音が聞こえてきて、実に風流です。
夏祭りの日はこのオフィス街にこんなに子供が住んでいるんだなと驚いたもんです。
お参りした後は、うどんすきで有名な美々卯の本店が神社裏にあるのでどうぞ。
御霊神社へのアクセス
〒541-0047 大阪市中央区淡路町4-4-3
コメント