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鮒ずしの臭いが苦手な人でも食べやすい美味しい食べ方


滋賀県の郷土料理として有名な鮒ずしですが、独特な臭いがあるので、苦手な人も多いです。一説では世界で6番目に臭い食べ物(日本ではクサヤに次いで2番目)として紹介され、怖いもの見たさのような扱いをされていますが、田舎が滋賀県でしたので昔から普通に親しんで食べてきました。

今回はそんな鮒ずしの臭いが苦手な人でも食べやすい食べ方や鮒ずしの乳酸菌紹介したいと思います。

鮒ずしとは

鮒ずしとは滋賀県の郷土料理で、江戸時代に琵琶湖の固有種のニゴロブナ(現在は数が少なくなっているため、ゲンゴロウブナも使われている)を用いた熟(な)れ鮨です。

鮒ずしの作り方ですが本漬(ほんづけ)と甘露漬(かんろづけ)といわれる作り方がありますが、材料はフナとご飯と塩(甘露漬はプラス酒粕)だけです。

鮒ずしは上記の材料を発酵させて作るので独特の発酵臭がします。この臭いが鮒ずしが苦手に思う人がいる原因です。しかしこの臭いが鮒ずしのタンパク質がうまみ成分であるアミノ酸へ分解されたもので、美味しさを構成する要素となっています。

甘露漬だと塩漬けにしたニゴロブナをごはんに漬けて発酵させてからごはんを取りのぞいて酒粕を詰めるので本漬より臭いが抑えられて食べやすくなっています。

とはいえ、好きな人には少し味気ないので慣れれば本漬がおススメです。鮒はオスもメスともに使われますが、子持ちのメスの方が美味しいので高価です。

鮒ずしの乳酸菌 その効果とは

鮒ずしは滋賀県では風邪をひいたり、お腹の調子が悪いときに食べると良いと言われていましたが、近年の研究でがん抑制に効果が期待される乳酸菌SU-6(エスユーシックス)というものが発見されました。

抗がん剤治療などで腸内の免疫力が弱まるのをこの乳酸菌SU-6は腸内の免疫力を高めて助けてくれるというもので、がんの進行の抑制につながるということでTVでも紹介されています。

その他にも腸内の善玉菌を増やし美肌、美白効果やアトピーの改善もしたという報告もあるようです。

鮒ずしの美味しい食べ方

丸ごとの鮒ずしは包丁でカットしにくいので、カットしてあるものを購入するのも良いですが、風味はその瞬間から落ちるので好きな人は丸ごとのものを購入します。

カットしにくいのでまず凍らせてからカットします。

写真のオレンジのものが子です。なるべく薄く切るのが良いです。好きな人はこのカットしたままのものをお酒のあてやご飯のおかずとして食べるのですが、苦手な人でも美味しく食べる方法を紹介します。

①ご飯の上にのせてお茶漬けにする

温かいご飯の上に2切れほどのせて刻んだしょうがを少々、塩を一振りして熱いお茶をかけます。鮒寿しの熟成されたコクのある酸味が刻んだしょうがと塩で美味しく食べられます。

特にお酒を飲んだ最後のしめや食欲のない時におススメです。

②お吸い物にする

お椀に薄く切った鮒ずしを3切れほどとかつお節を入れ、お湯を入れてからしょう油を数滴たらすとお吸い物になります。

こちらは、小さい時に初めて鮒ずしを食べた食べ方で全く臭いが気にならず、鮒ずしの酸味のあるコクが最大限に楽しめます。

どちらも臭いが苦手な人におススメですが、その他にも鮒ずしを刻んで卵のチャーハンに入れたりしても美味しいです。ブルーチーズが好きな人は鮒ずしも好きな方が多いようです。

まだ食べた事がないという人はまずお茶漬けやお吸い物から食べてもらえたらなと思います。

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