七草粥とは
子供の頃、何故だか覚えさせられた春の七草の「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ」。今でも何かの呪文のように七草をスラスラと言えますが、七草粥の由来やいつ頃から食べられるようになったかを見ていきます。
七草粥の由来やいつ食べるのか
七草粥の由来ですが、七草粥を食べる1月7日は「人日(じんじつ)の節句」という五節句のひとつです。五節句とは1月7日(人日)、3月3日(上巳)、5月5日(端午)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽)でそれぞれ季節の節目として節句料理を食べていたのが残ったのが七草粥です。そんな節句料理の七草にはそれぞれ意味や効果があります。
〇芹(せり)
競り勝つという意味を持ち、解熱効果や胃を丈夫にする効果、整腸作用、利尿作用、食欲増進、血圧降下作用などの効果があります。
〇薺(なずな)
撫でて汚れを除くという意味があり、別名はぺんぺん草。利尿作用や解毒作用、止血作用を持ち、胃腸障害やむくみにも効果があるとされています。
〇御形(ごぎょう)
別名母子草(ハハコグサ)のことで痰や咳に効果があり、喉の痛みも和らげる作用があります。
〇繁縷(はこべら)
反映がはびこるの語呂合わせからきており、はこべとも呼ばれています。腹痛薬として用いられており、胃炎に効果があります。ビタミンAが豊富で歯槽膿漏にも効果があります。
〇仏の座(ほとけのざ)
仏の安座を意味して一般的に、子鬼田平子(こおにたびらこ)を指します。食物繊維が豊富で胃を健康にしてくれ、食欲増進や歯痛にも効果があるとされます。
〇菘(すずな)
神を呼ぶ鈴を意味し、蕪(かぶ)のことです。胃腸を整え、消化促進をします。ビタミンが豊富なのでそばかすにも効果があります。
〇蘿蔔(すずしろ)
汚れのない清白を意味し、大根のことです。風邪予防や美肌効果もあります。
七草粥が簡単に作れるレシピ
七草粥のレシピと検索をすればいっぱいレシピが出てくるので簡単でアレンジしたものを紹介します。
材料は
・お米 1合
・七草
・水 1リットル
・干しエビ
・干し貝柱
・中華だし(顆粒)
作り方は簡単、米を研いでから鍋に米を入れ、干しエビと干し貝柱、中華だしを少々入れます。沸騰したら弱火に変えて10分ぐらい。七草を細かく刻んだものを投入したら出来上がりです。味のないおかゆが苦手な人も最近多いため少しだけ味を足しました。
子供のころは嬉しくなかった七草粥ですが、おせちなどの食べ過ぎた後だと美味しく落ち着く感じるのは年を重ねた証拠なんでしょうね。
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