花粉症の対策や治療法
花粉症の時期が近づいてきましたね。西日本では昨年の7月の雨量が例年より少なかったため今年は2倍から6倍になるとの予測も。スギ花粉の飛散は積算最高気温と関係が深いようです。
1月1日からの毎日の最高気温を積み重ねていって、西日本では400~500℃、東日本では300~350℃になると飛散が始まるという目安があるようで、今年もボチボチ花粉症の対策をした方が良いみたいですよ。
花粉症の原因とは
花粉症の原因を簡単に説明すると、身体の体内に侵入しようとした外敵を取り除こうとする免疫機能が備わっています。その免疫機能が花粉に過剰な反応を起こしてしまい、身体から花粉を出来る限り排出しようとします。そのため、花粉をくしゃみを押し出す、鼻水・涙で洗い流す、鼻づまりで中に入れないよう防御するなどの症状が出ます。
ですので、花粉症の原因は自己免疫の過剰な反応が引き起こしてしまうものです。
自分でできる花粉症の対策
自分で出来る花粉症の対策は目や鼻でいくつかあるので紹介します。まず目についてですが、目に入った花粉を洗い流すのは効果的です。洗い流す際は、水でなく目薬点眼をするのが目の角膜を傷つける事無く洗い流せるので、良いです。
また、花粉症の時期は目の炎症などが起こり、目に負担がかかりやすいのできちんと睡眠をとったり、意識的に目を休める時間をもうけることも必要です。炎症が起こりやすいということは同時に乾燥しやすいという事でもあるので、コンタクトレンズでは傷つけやすいのでメガネにする方が良いでしょう。
目がかゆくてどうしようもない場合は、こすらず冷やしたタオルで覆うようにしてください。
次に鼻の対策ですが、花粉やほこりなどの異物を取り除くのに鼻うがいは効果的です。しかし目と同様、水でするのは刺激が強いので、体液に近い約0.9%の食塩水が良いです。しかし過度なうがいは禁物、1日3~5回程度にしておきます。鼻をかみ過ぎて皮膚が荒れてしまったら、ワセリンを使ってケアするのも大切です。
花粉症の治療法はどんなものがあるのか
花粉症を完全に治す薬は現在ありませんが、症状を軽減する薬はあります。症状の種類や重さによって飲み薬や点鼻薬が使われます。抗ヒスタミン薬の飲み薬がよく使われ、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどを軽くする効果が期待出来ます。点鼻薬は抗炎症作用のものと血管を収縮させ鼻詰まりを解消させるものの2種が主に処方されます。
その他に減感療法やレーザー治療などがあります。減感療法とはアレルギーの原因物質を薄い濃度から少しづつ注射して、抵抗力をつける治療法です。治療が終わるとかなりの確率で抑えられますが、1~2回の注射で維持量に達するのに、4ヶ月くらいかかります。一旦維持量に達すると月1回の注射でよいのですが、一旦止めるとすぐにまた元に戻ってしまいます。
レーザー治療は手術で鼻の粘膜を一部除去したり、鼻の粘膜にレーザーを照射し、アレルギーを起こす場を減らし、粘膜のアレルギー反応を鈍くしようという治療で、永久的なものではなく、約1~3年位で元に戻ります。
どの治療も一長一短あるので、病院で個々の症状を相談して決めるのが重要です。
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