十日えびすの福男神事といえば、西宮えびす神社の開門から一気に本殿まで駆け抜けて関西では必ずニュースになる名物みたいなものです。西宮えびす以外にもえびす神社で行われいて関西ではこれが終わらないと正月が終わった感じにならないと言われるほどです。
今回は西宮えびすについて紹介します。
西宮えびす神社の十日えびす
兵庫県の西宮市にある西宮神社ですが、商売繁盛を祈願するえびす様の総本社として、全国から訪れる人が来ます。因みに全国に「えびす神社」は3500以上存在しますが、冒頭で述べた通り関西では信仰が厚く、人々から「えべっさん」と呼ばれて、今宮のえべっさんや西宮のえべっさんと親しみを込めて呼ばれています。
初詣も人出が多いのですが、1月9日(宵えびす)、10日(本えびす)、11日(残り福)の十日えびすの際は、参拝者は100万人を超えるほど訪れ、屋台の出店も三が日より多く出ているので、凄まじく賑わいます。大阪の今宮えびすの方が人出は多いですが、雰囲気はこちらの方が大人しい感じです。大阪と西宮の土地柄の違いなのかもしれません。
マグロの奉納
福男や福笹と共に有名なのがマグロの奉納です。宵えびすの前日に神戸市東部水産物卸売協同組合などから大漁や商売繁盛を祈願して1970年から奉納を続けられている行事で2019年は250キロの本マグロ(刺し身で約1300人分)が奉納されました。
奉納されたマグロにお金を貼り付けるとお金が身につくとされ、長蛇の列になっています。時間帯によっては、本殿のお参りと同じくらいかそれ以上の列になっています。
福笹で家内安全・商売繫盛を祈願
福笹は竹の持つ生命力や節から真っ直ぐに伸びていく様子から、家運隆盛・商売繁盛の縁起物とされています。今宮えびす神社では笹(天然)を無料で頂き、飾り1つずつ購入していく(1つ700円~)ので、全てそろえるとかなりの金額になりますが、西宮えびす神社の福笹(人工)は一通りの飾り付けがついていて大きい方で3,000円、小さいものは1,000円です。
持ち帰った笹はおふだと同様に笹の正面が南か東を向くようにして、神棚か目線より高く清浄な場所や玄関に立て掛けるか、壁に貼り付けるようにしておまつりします。
福男選び
西宮神社の十日えびすの最大の目玉は、なんといっても1月10日の本えびす朝6時に行われる開門神事・福男選びです。宵えびすが終わると西宮神社の表大門である「赤門」が閉じられて、一般参拝者は境内から締め出されます。神社内で神聖な儀式が執り行われるためで、翌朝6時に開門され一斉に集合していた人が本殿を目指して、先着3番までに福男の称号が与えられるというものです。
福男になると、縁起がよいのはもちろん、副賞として米や酒、えべっさんの木像などが頂区ことが出来ます。近年では2,000人を超える参加者が集うようになったので、門に近い場所を確保するには先着1,500人で行われる抽選で好ポジションをゲットする必要があります。
抽選の受付は1月9日の午後10時から、西宮神社西隣の円満寺駐車場で開始され、抽選は、1月10日午前0時から国道43号線沿いの西宮神社南門で行われます。くじで最前列のAブロック108名と、次につづくBブロック150名を決められ、Aブロックにいないとほぼ3人の中に入るのは無理です。それ以外の方も、少し離れた場所からになりますが参加は可能です。
2019年の福男は2番目になったのが話題になりました。一番福には消防士の男性、二番福には吉本所属のピン芸人伊丹祐貴さんが選ばれ、NSC33期生で昨年の漫才コンテストM-1王者の霜降り明星の同期ということでヤフーニュースにも取り上げられています。
西宮えびす神社の駐車場
西宮えびす神社には無料駐車場があるのですが、十日えびすの3日間は駐車場が使えません。周辺道路も交通規制がしかれているので車で行くのは中々ハードルが高いのですが、比較的駐車しやすいのが、西宮市役所の駐車場(タイムズ西宮市役所前公共)が391台と停車できる台数が多いので、並んでいてもわりと時間をかけずに停めることが出来ます。
普段最大料金1,000円ですが、この3日間は料金の上限がありません。神社まではここから歩いて10分かからない程度で行けるので駐車場はここが一番よいと思います。
上限はありませんが、30分100円(17:30-08:30は150円)とこの周辺のコインパーキングでも圧倒的に安く停められる駐車場です。
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