有効求人倍率をみると今年3月の有効求人倍率は1.59倍と自分が就活生として活動していた時に比べるとはるかに高い求人状況になっています。
就職活動シーズン真っ只中の今、リクルートスーツ(黒)を見ていると1人2人なら就活生頑張っているなと思えますが、集団になると異常な光景に見えます。
就活生のスーツは黒の無地以外、着用してはダメなのかという学生の話しもよく耳にします。朝日新聞ではさらに一歩踏み込んだ就活のスーツは必要かという記事も注目されています。
以前いた会社で1年だけ学生の採用を担当したこともあり、その時の経験を踏まえて、就活のスーツは黒、ストライプ柄などは駄目なのか、そして今後はどうなるのかについて書いて見たいと思います。
就職活動のスーツはストライプを着用するとNGなのか
就職活動で黒以外のスーツ、ストライプはNGかというとズバリ会社によると言うのが正解になります。
なんだその答え、回答になっていないと言われそうですが、そもそも業界業種、もっと言えば会社単位で考え方は違います。
黒のスーツを着ることは例えるとどんな会社でもほぼ、失点になりません(プラスにもなりませんが)。ストライプのスーツを着ることは、他の人間が黒無地しかいないと良くも悪くも目立ちます。
そこで面接の受け答えがはっきりした学生ならばその服装はプラスに働きますし、そうでなければ悪い印象が残ってしまいます。
内定の出る人は1人で4つ5つと出ますが、出ない人には徹底して出ないということも最近は良くあります。この差は、正直言って服装の差ではありません。受け答えがしっかりとしている、会社に入って何をしたいのかが明確になっているという事の方が重要です。
黒のスーツで就活するのが無難なのか
黒無地のスーツを着ることは学生にもメリットはあります。1つは会社を問わず無難という判断が出来るので、考えずに楽だという事。
日本人に求められるスキルとして「空気を読む」ということが良く上げられますが、正にこの空気を読むというスキルを見ているとも言えます。私服OK、普段着OKなどの表現でうちの会社はスーツなんて気にしないというそぶりをしていても、「私服OKの意味を考えた上でリクルートスーツを選択して欲しい」などというふざけた会社もあります。
逆に私服OKの説明会にスーツで参加した学生に社員がなんでスーツなのと注意されたという例もあり、この2つの例ははっきり言って就職するに値しないかなと思ってしまいますが、会社の雰囲気をリサーチして決めるのが理想的と言えます。
採用側から見る黒のスーツの学生の印象は
勤めていた会社では採用する面接人数は20人位で、1人だけが濃紺のストライプスーツ、その他男女が黒無地という服装でした。
濃紺ストライプのスーツだった学生は1人だけだったからカラーまで覚えていたのかというとそういうわけではありません。説明会の時に、学生の方から声をかけてきて、御社の面接は黒いスーツでないとだめですかと聞いてきた学生だったからです。
自分で判断のつかないことはしっかりと確認をして聞くという態度に好感を持っていて、覚えていましたが企業側からして採用したいかどうかはこういうところに現れます。
因みにこの学生を会社は採用しようとしましたが、1部上場企業に内定したと辞退してきました。
まとめ
これからの時代、どんどんAIなどに自動化出来る作業は取って代わられます。就職したいと思う企業の価値観をリサーチしてスーツをどんなものにするか決定する。それでもわからない場合は、直接聞いたり訊ねたりすると企業は当然、印象に残ります。
朝日新聞のコラムではスーツは黒?カジュアルはだめ?と不安に思うより自分の価値観を企業にぶつけて自分を受け入れてくれる会社に就職するというのはどうかと提案しています。
どちらを選ぶのも多様になった働き方の1つです。スーツで悩むくらいなら他のことを考えた方が良いかもしれません。
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