1月場所で稀勢の里の横綱昇進があり、日本人横綱が若乃花以来19年ぶりに誕生するということで大いに盛り上がった大相撲ですが、3月には大阪場所(3月12日~26日)の日程で始まりますが、前売り券は初日で完売したようです。
毎年近くの神社でこの時期稽古をしており、予約をすれば見学できるらしいので、今年は見に行こうかなと思っています。久しぶりに日本人横綱の誕生で盛り上がる大相撲について調べてみました。
昔は横綱が最高位ではなかった
まずは簡単に紹介しますが、力士の番付は前相撲(番付外)を含め、序ノ口→序二段→三段目→幕下→十両(ここから関取として扱われます)→前頭→小結→関脇→大関→横綱とあります。しかし、昔は横綱が最高位ではありませんでした。
かつては大関が最高位で横綱は称号として存在していました。大関の中でも特に成績が優秀であり、心技体が優れていることが条件で、幕末が終わって明治時代以降になると、最高位としての認識が定着していったとのこと。
横綱はどうやって決定するのか
横綱になるには、日本相撲協会が横綱審議委員会(通称横審)に推薦する力量がなければなりません。その基準として2場所連続優勝した大関を横綱に推薦する事又は審議委員の3分の2が賛成ならそれに準ずる好成績を挙げた力士でも横綱に推薦するとしています。
横綱になった稀勢の里は1月場所は優勝でしたが、昨年の九州場所では3敗して優勝を逃したので後者で推薦されました。今回のそれに準ずる好成績という部分は、昨年幕内力士で最も多い年間69勝を挙げたことが評価されたのが決定の要因です。
力の部分は当然ながら、横綱になると番付が落ちることがないため、自身で出処進退を決めなければなりません。心の強さや周りから尊敬される人物でないと横綱になれないのは、横綱審議委員会のメンバーが有識者から選ばれていることからも推測できます。
横綱になった稀勢の里の今後
1月場所で横綱になった稀勢の里ですが、2004年の新入幕から7年で大関に昇格して足踏みが続きました。取り組み前半は調子が良くても後半に黒星が続くことが多く、精神面の弱さが指摘されていました。
久しぶりに4人もの横綱が出場することになった3月の大阪場所。ここ10年以上、モンゴル人横綱の凄さを見せつけられてきましたが、心技体を極めたと認められ横綱になったので、稀勢の里時代の到来と言われる位の成績を期待したいですね。
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